「ッブ…それぐらいいいよ。教えてあげる。ってか、声裏返ってたし!」
お腹を押さえてゲラゲラ笑う先輩。
「あ…ありがとうございます!!ってか…そんなに笑わなくていいじゃないですかぁ!!」
別に笑われるぐらいなんてことない。
ただ…会話を止めたくなかった。
「いやぁ…ごめんごめん。でも…裏返り方が面白くって…。」
笑いすぎで目に涙を少しうかべている。
笑われるのは構わないって言ったけど…そこまで笑わなくても!!
「先輩!?もうっ!!!笑いすぎです。緊張してたんですから裏返っちゃってもしかたないでしょ!!」
「今の最後のってタメ?」
人差し指を私に突きつける。
いつもは私より高い位置にある目線が笑って床にしゃがみこんでいたから…下にあった。
見あげられて少しドキっとしてしまう。
「た…タメじゃないです!!そんなつもりじゃなかったんですが…すいません。」
軽く頭を下げて謝る。
「嘘だって!!!!わかってるよ。ってか、タメぐらいで怒んねぇって。」
また、ゲラゲラ笑う。
どんだけ人のこと笑うんだ!!
「~~~~!!もう…いいですー!!」
