桜の見える丘(仮)


「ごっ…ごめんね?純君。また明日ねー!!!」


この言葉を発した後は、あいつの大きな手で口をふさがれ何も話せなかった。


私の首はあいつの筋肉質の腕にしめられて…大きな手で口をふさがれてる状態に我慢ならなくなった。


だって…息できなかったんだもん…。


「んー!んーー!!」


うなって暴れる。


「うっせぇな。暴れんな。」


そう言いつつも、体を自由にしてくれた。


「もう!なんなのよ。いきなり純君に喧嘩売ったり…何がしたいの!!神谷の考えわかんない。」


「喧嘩なんて売ってねぇし。お前こそ何がしてぇんだよ。自分に好意があるってやつと仲良くしやがって。」


は…?私に好意を持ってるやつ…?


「そんなのいるわけないじゃない!何言ってんのよ!それだったら、神谷だって…女の子と仲良くしてたじゃない。日頃、あんな態度取らないくせに…」


あー・・・まただ。


私の悪い癖。


気持ちがヒートアップすると…自分自身でも止められないぐらいに…


余計なことを言ってしまう。


「別に俺が女と仲良くしようが勝手なんじゃねぇの?先に男と話しだしたのはお前だろ。」


…やっぱわかんない…。なんで…直球で物を言ってこないの?


理解力低い私にはわかんないよ…。