桜の見える丘(仮)


「ほら!!帰ろーよ。もう、当たり真っ暗。」


純君の2,3歩先を歩く。


「そんな先歩くなって。教室、どこにあるかわかんないんだろ?」


クククッと笑う。


「あぁー…そっか!ってか、急ご?暗いのヤダし。」


「美姫ちゃんバカだ。暗いのヤダの?って…俺いるじゃん。帰り道一緒だろ?」


「あぁー!そっか。って、バカはいらない!!」


「あぁそっかー…って。一緒に帰るとこにはなにも言わないのねぇ~。」


また…なにかボソボソと…


「なんて??聞こえなかったんだけど…」


「なんでもない~、独り言だから聞かなくていいよ。」


「なにそれぇー!」


なんか…純君といると、私よく笑ってるような気がする。


これって…気遣わなくても楽しくいれるってこと…?


教室まではそんな長い距離に感じなかった。


楽しく教室まで一緒に歩いて帰り、荷物をもって門を出ようとした時―――・・・





あ…えっと。私はどうしたらいいのか…な?


今目の前で…火花が散っている。


そりゃぁ…誰だかわかるでしょ?…ね?←誰に話しかけてるんだ