桜の見える丘(仮)


それで協力してあげてるのか…。


ほほぉ!斉藤君いい奴じゃん!!


4人で結構わいわいと盛り上がりながらご飯を食べた。


楽しい会話をしてるけど、嫌でも目に入るのが…


前の席の神谷。


なんで…なんで…女の子と一緒に食べてんだあああああああ!?


日頃、あんなにそっけなくしてるくせに!


あの子…朝の女の子じゃん。


絶対、神谷のこと好きだな。


え、それをわかって一緒に神谷はご飯食べてるの…?


やっぱり…今日の喧嘩で嫌になっちゃったのかな…。


私の顔がだんだんとくもっていく。


―――――?


「美姫ちゃん?大丈夫…?急にしゃべらなくなるから…」


足元を見ていた私の視界の中に、急に斉藤君が…!!


「うわぁっ!!」


びっくりして椅子ごと後ろに倒れそうになる。


「ぉっと…。大丈夫?ごめん。びっくりさせて…」