「ちょっとあんた達。グチグチうっさいわね。なんか言いたいんだったら今ここではっきりいなさいよ!!!まぁ~所詮、一人じゃ何もできない弱虫だもんねぇ?告白も何にもできないあんたよりも、ちゃんと神谷に気持ち伝えてる美姫の方が全然すごいと思うけどなぁ?さ、早く言いなさいよ。言いたいことがあんなら早く言えっていってんだろがぁ!!!」
その女の子達に怒鳴る。
…葵のこんなとこを見たのは初めてだ。
「な…なによ!自分がちょっと強いからって!」
負けじといい返してくる女。
「強い?あたしが?はは、笑わせないでよ。大勢でしか何にも出来ないあんた達が弱いだけでしょ。さて、どうする?このままあたしと言い合いしとくか、美姫にちゃんと謝るか…どっちか選びなさいよ。」
葵の目の色が変わる。
その目は…恐ろしく怖い…。
葵を怒らせないようにしようと思った。
「…ッ。もう、いいわよ!」
どたどたと逃げていく。
「なによ!逃げるなんて選択出してないのに!」
腰に手をあててフゥとため息をする。
「あ…葵…?あ、ありがとう。」
「へ?あぁ!いいの、いいの。ってか、恥ずかしいとこ見られちゃったなぁあ!
あははは」
今まで見たことのない葵の姿を見てびっくりしたけど、やっぱり葵は葵だよね。
