「俺、小学校の頃犬飼ってたんだ‥‥」 智は静かに話しだした。 「その犬は『チロ』って言うんだ‥‥いつも元気で俺に一番懐いてたんだ‥‥でも、俺が中学生の頃‥‥死んだ‥‥‥」 守は静かに聞いていた。 「リーダー‥‥その『チロ』ちゃんって病気で死んだんすか?」 遠慮がちに口を開いた。 「いや‥‥俺が餌やり忘れただけ‥‥ついでに、『チロ』ってオスだから」 けろっと応えた。