そんな疑問は、今は置いておくことにする。

「だーかーら、いい男を探すのよ!」

あ、まだしゃべってたんだ。

てっきり帰ったのかと思ってた。

「どうやってよ?

どうやって探すつもりなのよ?」

甘辛のタレにつけたつみれを出しながら、弥生が美波さんに聞いた。

コラコラ、餌づけをしようとしてるんじゃないよ。

そんな彼女に向かって、俺は心の中でツッコミを入れた。

と言うか、もう関わりたくないから早くこの酔っぱらいを追い出せよ。