視線の先を追うと、
「ありがとうございました」

笑顔のまぶしい爽やかイケメン男子がいた!

何ですか、あの人は!

太陽ですか!?

それとも電気ですか!?

とにかく、超ものすごいくらいにまぶしいんですが!

弥生を見ると、ポーッと頬を紅くしていた。

「弥生、弥生」

彼女の顔の前で手をヒラヒラさせると、俺は呼びかけた。

「――あ…えっ、何?」

我に返ったと言うように、弥生は俺に視線を向けた。

「あの、太陽光線みたいな人は誰?」

そう聞いた俺に、
「えっと、杉里さん?」

弥生は答えた。