「仏壇屋はどこ?」

「えっ?」

「ブツダンヤハドコデスカ?」

何故カタコトだったのか、自分でもよくわからなかった。


『桜狩仏壇店』

「ちっさ」

店の第一印象はそれだった。

いかにも“老舗”と言う言葉が似合いそうな小さな店である。

その隣にあるのは、『松田堂』だった。

こちらも“老舗”と言う言葉が似合うが、店の大きさではこっちが勝ってる。

「すげー」

そう言って弥生を見た時、俺はポカーンとなった。

誰に向けているんだ、その熱視線は。