春も嵐も

「一体どこへ行ったんだよ!?」

両手で頭を抱えている俺に、弥生が居間に現れた。

「ダメだ、美波のところにもリコちゃんのところにもいないって」

はあっとため息をつくと、弥生は腰を下ろした。

「反対されたのかな」

そう言った俺に、
「わかんない」

弥生は首を横に振った

テレビのうえに置いてある時計を見ると、昼の12時を差していた。

その瞬間、グーッと腹の虫が鳴り出した。

「そういや、昼だな」

「うん、そうだね」

弥生は腰をあげると、
「作るのめんどいし、店屋物にする?」
と、聞いてきた。