春も嵐も

翌日、本日の営業が終わった。

「親父」

風呂に行こうとした親父に、
「…ちょっと、話があるんだ」

俺は声をかけた。

増田家の居間にいるのは、俺たち3人だった。

俺の隣には弥生、目の前には親父がいる。

ひーっ、緊張するなあ…。

心臓がドキドキと激しく脈打っている。

だって、こうして親父と面と向かって話をするんだもん…。

しっかりと握りしめている拳は、汗びっしょりだ。

今は夏じゃなくて、冬なんだよな?