春も嵐も

俺と弥生がつきあっていることは、親父には秘密にしてある。

だって、なあ…。

弥生に手を出したなんて言う理由で殴られたら…と思うと、ゾッと背筋が凍った。

「それは心配ないんじゃない?」

弥生が言った。

「心配ないって…」

他人事みたいに言われても困るんですけど。

これは、あなたにも深く関わっている問題なんですからね。

「ちゃんと1から説明したら、お父さんはわかってくれるわ。

お父さんの性格、嵐だってわかってるでしょ?」

そう言った弥生に、
「うん…」

俺は首を縦に振ってうなずいた。

けどさ、何となくだけど嫌な予感を感じているんだ。

俺の勘って、怖いね。