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俺は風紀委員長。
今は文化祭の見回りをしている。
本当は俺も文化祭を満喫したいが、みんなの安全のため、我慢している。
…それにしても、盛り上げ部の奴ら、ちゃんとやってるか。
そんなことをおもっていると、
「あ、あっちいこう」
―…ん?今のはたしか、盛り上げ部員佐藤…?だったような
一応聞くか
佐藤に近づき、声をかける
「おい、佐藤」
しかし、佐藤は風紀委員長を無視し、そのまま歩く
「おい、佐藤!!」
「あ、委員長さん」
「おまえはたしか、学校の外だよな?」
「違いますよ。学校の中ですよ」
「ん?そうだったっけ?」
「はい」
佐藤の堂々とした態度に風紀委員長は自分の思い違いか、と思い、
「そうか、すまなかった」
「いいえ」
そう言って、また佐藤は歩き出した。
―なんだ佐藤は真面目な奴じゃないか
と、すっかり佐藤の冷静な対応に騙された風紀委員長。
―そういや、紙田はどこだ?
佐藤のことはもう忘れ、紙田がヤバいことしないかという不安で頭がいっぱいになる。
「捜しにいくか…
」学校の中だから(本当は学校の外周り)、すぐ見つかるだろうと思い、捜すことにした、風紀委員長。
「問題起こさなかったらいいが」
※
暫く歩いていると、外から間抜けな声が聞こえてきた
「今なら1000円だよ!!扇風機とストーブを合わせて1000円だよ!!お得でしょ!?」
それと同時に奥様方の歓声があがる。
「……」
風紀委員長は、塀をよじ登り見ると、
満面の営業スマイルで紙田がいた。
最もたくさん金が入るので、その笑みも含まれているのだろう。
「…つーかこれ犯罪じゃね?」
と風紀委員長は冷ややかに言ったあと
「紙田!!おまえ何してる!!?」


