次の日。

佐藤の友達が佐藤に駆け寄ってき

「盛り上げ部って、やっぱ文化祭も何かやるわけ?」

どうやら何かと注目を浴びてるようだ。
部対抗競技会のときうん〇型ロボットを造ったからか

「うん。今考え中」

「そっかー」

佐藤の友達は、ぱっと顔が明るくなり目を輝かせながら

「だったら、これに参加してくれねっ!!」

そう言って、一枚の紙を佐藤に見せる

「風紀委員活動…?」

「今、人手不足なんだよ。頼むよ!!」

―いや、これは文化祭盛り上げるための活動じゃないし…
―めんどくさいし

おそらく、後者の方が本音だろう

とりあえず佐藤は、紙田に聞くと言って返事は先延ばしにした。

佐藤も紙田がやるとは思わなかったので、断るときに出来るだけイザコザがするために、紙田を理由につかうつもりだった。

だが―

「よし!!やろう」

何故かノリ気満々で、申し込み用紙を書く紙田。

「ちょ…先輩」

佐藤はそれを慌てて阻止する

「これしても別に文化祭を盛り上がらないし…」

「甘いな」

紙田はフッと笑い、テーブルに片足を乗せた(紙田曰く、かっこいいポーズらしい)

「盛り上げ部の好感度を少しでもあげとかないとな。特に風紀委員には」

紙田も自分等の部活動が、PTA問題並だと気づいているのだろう。