「真菜?今救急車呼ぶからな」
黙って頷く真菜。
紙田が救急車を呼ぶ間、紙田の友達二人は互いに顔を見合わせ、「え?どいうこと?」と言い合っていた
そんな紙田の友達二人に佐藤は駆け寄り、事情を話し、帰らせた
「大丈夫。すぐ来るからな」
「はい……」
※
それから間もなく、救急車が来て、真菜は病院に運ばれた。
手術をし、なんとか一命をとりとめたが、もうすぐ入院した方がいいと医者に言われ、真菜はそのまま入院することになった。
※
帰り道。足取りが重い三人。
佐藤と紙田とアンドロイド紙田。
アンドロイド紙田は殴られたため壊れていて、動けなくなっていた。
目からはオイルが出、まるで泣いてるようだった。
「…今日はありがとう。また明日な」
暗い面持ちで紙田はいい、アンドロイド紙田を担ぎながら、また歩きだした。
※
ベッドに寝転がり、物思いにふける佐藤。
―よく考えれば、あれって心臓に負担がかかるよな…
自分が適当に考えた計画が一人の人を死に至らしめようとしていた。
最も、紙田が考える計画は、もっとヤバいが。
しばらくすると、佐藤は眠りについていた。
こんな夢を見た。
―真菜の病気が完治し、自力で歩いていた。
―紙田と真菜が手を繋ぎ、デートをしていた。
―そして、真菜の姿が消えた。
残ったのは、悲しみにくれる、紙田の姿だった。
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そこで、夢が覚めた佐藤。
目からは何故か涙が零れていた。
嫌な予感がする。


