成熟と化して


「ヤベーよ!!金持たせてなかった」

この光景を遠くから見ている二人が焦っていた

「今から渡しにいきますか?」

「いや、万が一見つかったらどーする!!?」

ちなみに真菜は海を見ていた。アンドロイド紙田は一人でジュースを買いに行っただ。

だから、真菜もアンドロイド紙田の異変に気づかないのだ。


アンドロイド紙田は、辺りを少し見渡し、誰もいないことを確認すると


「ハッシャ!!」

と掛け声と共に、手と腕の接続部分が開いた。そして―


ドガーーン!!

自動販売機を破壊し、中から無事ジュースを手に入れた

※犯罪です。

「ドウゾ」

何故か気づかなかった真菜は普通にジュースを受け取る

「ありがとうございます」




「よし、ナイスだ!!」

遠くで喜ぶ紙田。

「いや、ナイスじゃないから!!犯罪だから!!」

「堅いこと言うなよ。サトチン」

「誰がサトチンだ!!」

紙田の考えは無事にアンドロイド紙田に受け継がれてるらしい





ジュースも飲み、することがなくなった真菜たちは、どこか散歩をすることにした。

散歩をしながら(正確に言うと、真菜は車椅子に乗り、アンドロイド紙田が車椅子を押している)アンドロイド紙田はアニメの話を真菜にしゃべっていた

「ふふふ…アニメのことインプットしといてよかったぜ」

「あんた、いつかノーベル賞とれる気がする」

と、遠くで見守るバカ二人組が会話をしている。

「ところで、何をしようとしてたんだ?」

佐藤に、盛り上げ部活動の内容を聞く紙田


「ああ、不良に絡まれるって設定だったんですけど、アンドロイド紙田がミサイル持ってるし、出来ないですね」

「つーか何その適当な脚本は」

「めんどいので」

つい本音がでる佐藤くんであった。