「ほら、あいつだ」

紙田は食堂で男数人で話しているグループがいた。
その中の音楽機器で音楽を聞いている男を指指した


「ああ、あの人か」

―たしかに、見るからにつまらなそうな顔をしているな

「おまえ、何年生だったけ?」

「一年生です」

「一年かっ!!若いな」

「差して変わらないでしょ」

「一歳違いだもんな」

「で、それが何か?」

紙田はフフフと笑いながら
「あいつ多分友達と話が合わないのだろう」

「まぁ、そうでしょ」

「あいつは一年だ。―てことは?」

「俺に友達になれと?」

「正解だ!!」

「わかりました」

珍しく紙田がきちんとした意見を言った、と感心していると

「よし、じゃあ設定決めよう!!」

「……設定?」

「おまえは実はマフィアで」

「お断りします」

「まだ話は終わってない!!」