成熟と化して


「さあ、帰るか」

「うん」

「バイバイ。隊長!!」

里果ちゃんが紙田に向かって言った

「おう!!」

紙田も帰っていく。




何日か後。

すっかり風紀委員長(龍神)は、毛虫駆除のことも忘れ、普通に過ごしていた。


「なーなー、龍神兄ちゃん」

「だからその呼び方やめろ」

「今日も言っていい?」

「今日は風紀委員の仕事がある。弟たちと遊びたいなら、ちゃんと母さんに許可もらえ」

「了解!!」

テンションをあげながら、紙田は風紀委員長(龍神)がいる教室をあとにした。




「ふふふふふふふふ」

不気味な笑い声を発しながら、紙田は片手に牛乳を持ち、風紀委員長の家に向かっていた。

「おい!!てめーらちゃんとやっとけよ!!!」


怒鳴り声と共に、里果と龍大は、お店に出された。


里果と龍大は、泣きそうな顔でお店の番をしようとしていた。

「おーい、姫と平」

「「あ!!隊長」」


紙田の登場で、里果(姫)と龍大(平)はパッと明るくなった。


「何々?今日はおめーらが店番なの?偉いな」

「へへへ」

「ありがとう」

「牛乳やるよ」

チ@@ス牛乳を出した。

「ありがとう」

「ありがとう」

「さ、遊ぼっか。店番なんて子どもがすることじゃないし」

急に暗い顔になる姫と平

「ダメなの。父ちゃんに殴られる」

「父ちゃん、いつも殴るの」

「前も、兄ちゃんがトマト潰して殴られてた」


ちなみに、それは姫と平の荷物によってだが。