もしも、生徒手帳を落とすとしたら…この辺に落ちてるとしか考えられない…。 いつも座っているイスを後ろに引いて、テーブルの下を覗き込んだ。 ……見当たらないなぁ。 その場にしゃがみこんで、近くをキョロキョロと探していると… 「何か探してんの?」 その声に、ふと床から視線を離す。 すると…目の前に、しゃがんでいる九条君の姿が映った。