あれ……? カバンの中をガサガサと探る。 おかしいな…やっぱりない…。 私の生徒手帳…。 「どうかしたの?」 急にアタフタし始めた私に気付いて、朔矢君が声を掛けてくれたけど、私は首を横に振った。 「なんでもないの!大丈夫。」 そうは言ったものの、心の中では焦っている私がいた。 急いで探さなきゃ…。