「え…?」 振り向いた私の方に、九条君は真っ直ぐやってきた。 「紗智みたいな女に出会ったのって、初めてかも。」 その顔には不敵な笑みを浮かべている。 私は、早く帰ろうと再び足を動かそうとしたけれど、九条君に腕を掴まれて窓際の壁に押し付けられてしまった。 「どいてよ…!」 動こうとするものの、九条君が壁に両手をついているせいで何も出来ない。