全く凄い人だな、九条君って。 さっきまで爆睡してた人の言葉とは思えない…。 若干、遠い目で九条君を見ていると、松宮先生が私の前にA4サイズの本を差し出した。 「ほら、前に藤野に頼まれてた問題集、社会科準備室で探してたら見つかったから、持って来たんだ。さっきの授業で渡せば良かったんだけど、忘れちゃったからさ…。」 「そのためにわざわざ来て下さったなんて、ありがとうございます!」 先生から問題集を受け取った私は深く頭を下げた。 松宮先生、本当にいい先生だなぁ…。