「………ん…」 テーブルに顔を伏せるように寝ていた九条君が、モゾモゾと動く。 起きたのかと思いきや、私の方に寝顔を向けた。 九条君って、顔は本当に整ってるんだなぁ…。 それに… 髪の毛サラサラなんだ…。 あんまり気にも留めてなかったけど、綺麗なキャラメル色してる…。 窓から入ってくる風に、ふわりと緩やかに揺れる髪は、夕方の淡い光でキラキラ輝いているように感じた。