「えぇっ!」 思わず零れた大きな声に、私は直ぐに手で口を覆った。 九条君……寝てる。 テーブルの上で、腕を枕にしながら爆睡している九条君に驚いてしまった。 いつの間に寝たの? まだ勉強始めて20分だよ…? は…早っ! そりゃあ静かなわけだよね…。 少しながらも感心していた気持ちは、あっさりと消えてしまった。