「く、九条君っ…!」 私はビックリして慌てて視線を下に落とす。 心臓も思いっきり飛び跳ねてしまった。 「あのさ、話があるんだけど…いい?」 えっ…。 一体、何の話…? 咄嗟に頭の中で考えようとしたけれど、すぐに止めた。 そんな場合じゃなかったんだ…。 「ご、ごめんなさい…。今日は…大事な用事があるから、早く帰らないといけないの…。だから、離して…。」 腕を振りほどこうとしたけれど、九条君は離さないようにと少し掴んでいた力を強めた。