「やっぱり…。朝も休み時間も九条君を避けてるみたいに見えたから…。」


汐莉に差し出されたお茶を飲み終えた私は、首を横に振った。


「ち、違っ…!私、九条君とケンカなんかしてないよ…。」


「でも、何かあったんでしょ?」


「そ、それは……」


言葉が続かなくなってしまい、視線を汐莉から逸らすと、ポンポンと優しく肩を叩かれた。