「だ、誰でもいいでしょ?」 「よくねぇよ。」 先ほどよりも低い声で囁いた九条君は、後頭部にキスを落とした。 「きゃっ!」 もちろん、いきなり触れられたせいで、私からは大きな声が出てしまう。 『さっちゃん!?どうしたの?』 すると、即座にその声に反応した朔矢君の声が聞こえてきた。 耳元から少し離していたのと、朔矢君が声のボリュームが大きくなったせいもあって、電話口から声が静かな空間に漏れる。 それを九条君が聞いていないわけがなくて…