「冷蔵庫とかにある材料でしか作らないんだから、文句は言わないでよね。」 「言うわけねぇじゃん。これだけ二人に好評な紗智の料理なんだし。」 またプレッシャーかけるようなこと言ってる…。 でも、何を作っても文句は言わないみたいだし…、いつものように気楽にやろう…。 「じゃあ準備するから、航も結希も待っててね。」 元気よく頷く二人に微笑みながら、ゆっくり立ち上がると、九条君が私の肩をポンポンと軽く叩いた。