「うん…。い、いいよ。お母さんも、九条君にも食べてもらって…って言ってたから…。」 ボソボソと呟くように言うと九条君は笑みを浮かべた。 「ありがと。すげぇ嬉しい。」 その言葉にドキッと跳ね上がる心臓。 音も九条君の耳にも届いているんじゃないかと思うくらいのボリュームだ。 「キッ…キッチンに行って準備するから、九条君はリビングで休んでいて?私…先に行くね…。」 機械的な動きで九条君の横をすり抜け、ぎこちなく部屋を出て行こうとすると、腕を掴まれてしまった。