「私たち家に帰るから…九条君も帰って?この手も、退かして欲しいんだけど…。」
まだ私の髪の毛にクルクルと絡ませている九条君の指に視線を送った。
「手は…髪から離してもいいけど、俺はまだ帰るつもりはねぇからな?」
「えっ……」
パッと顔を上げた私のおでこに、九条君は軽くキスを落とした。
「きゃっ…!ちょっと!!」
ビックリして声を出した私は俯こうとしたけれど…
すかさず九条君によって、顎に手を添えられてしまい、それが出来なくなってしまった。
「せっかく会えたのに、すぐに自分の家になんか帰れるかよ…。もっと紗智と一緒にいたい。」


