「と、ところで…どうして九条君が、航や結希と一緒にいるのよ…。」 プイッと視線を逸らした私は、ゆっくりと立ち上がった。 一応…気になるから、家に帰る前に聞いておきたい。 「“どうして”って聞かれてもな…。そんなの、理由はたった一つしかねぇよ。」 九条君はスッと立ち上がると、私の髪に指を絡めた。 「紗智に会いたかった。」 ピクッと反応してしまった体に恥ずかしさが込み上げる。 そんな私に、九条君は笑みを零した。