「そんなに朔矢と勉強するのが楽しい?」 「な、何言ってんのよ…。」 ジリジリと詰められる距離に、たまらず腕を伸ばして押し返そうと思ったけれど、手も壁に押さえつけられてしまった。 「俺よりも、朔矢が気になるの?」 押さえつける手の力が少し強くなる。 九条君の瞳には、戸惑う私がハッキリと映っていた。