九条君に手を引かれて、やって来たのは自習室。


教室の中に入ると、すぐに扉を閉められてしまった。

「離してってば!朔矢君が図書室で待ってるんだから。」


苛つきながら言っても、九条君は私の主張を聞き入れることなく、いつもの窓際の席まで連れていく。


イスに座るのかと思いきや、私を近くの壁に押し付けた。