「ちょっと綺斗〜!ここに居るの!? 」 息をきらしながら中に入って来たのは、一人の女子生徒。 かなり化粧がキツく、制服も着くずしている。 これまた…私には合わないタイプの人っぽい…。 いいや…。 放っておこっと…。 一応、下で隠れている九条君を意識しないようにテキストをパラパラとめくっていると…… 「あーーっ!」 女の子の部屋中に響くほどの大きな声に、反射的に顔を上げると、バッチリ目が合ってしまった。