「あ。次の問題なんだけどさ、また教えてくれる?」 九条君が問題を指差す。 結局、今の私の質問は流された…ってこと? うやむやにしないでよ…。 かなり不服に感じたものの、それ以上しつこく聞く気にもなれず、九条君に勉強を教え始めた。 そのあとも、何度も九条君からの質問などが飛んできて…、私自身の課題は、殆ど進まない状態。 そのまま、気付けば一時間が過ぎていた。