「紗智?」


「えっ!?何?」


「どうしたのよ。何回も呼んだのに、ボーッとして…。」


「そっ…そうなの?ご、ごめん……。」


朝からプゥーッと頬を膨らませて拗ねている汐莉に謝った。


昨日のことは…
一晩寝れば、サッパリ忘れる……。


そう願っていたのに、見事にハッキリと覚えていて頭から離れないよ…私。