「俺は平気だよ。それほど痛くなかったから。心配してくれてありがとな。」 「別に……し、心配してるわけじゃないよ…。」 ボソッと独り言のように小さな声で呟いた。 そう… 九条君に後々、恨まれたりしても困るから聞いただけ…。 心配とか…そういうわけじゃないんだから。 「紗智が痛いところ、どこもなくて良かった…。」 言葉の後、私の方に近付いて来る足音。 胸の前で両手をギュッと握りながら、ただただ俯いていると、目の前に九条君がやってきて、スッとしゃがんだ。