二年前、
明人さんに振られたあの日。
私はあることを決意していた。
~回想~
「悠里、もう大丈夫?」
「うん、もう大丈夫だよ。」
「なら良かった、今日はもうゆっくり寝てなよ?」
「そうする、もう疲れちゃった。」
「あんだけ泣いたんだもん、疲れて当たり前よ。私もう行くから。」
「待って、明日香。」
「どうしたの?」
「私ね、泣いてた間にずっと考えて決めたの。」
「何を?」
「私、明人さん以外の人とキスしたりするのは辞めようって思ってる。」
「へぇっ?」
「ううん、私、明人さん以外の人と付き合わない。」
「何言ってんのよ!!先生以外にいい男なんていっぱいいるじゃない!!先生に振られたからってそこまでしなくても…」
「私、本気で好きだった。彼も、私のこと好きって言ってくれた。その時点で私の心は明人さんのもの。それに明人さんは私を子供扱いしなかった。だから、私と一つにだってなってくれた。だから体も明人さんのもの。もし、明人さん以外の人と付き合うって思うと…嫌なの。私はずっと明人さんだけの私でいたいの、明人さん以外の人が私に触れることも私が明人さん以外の人に好きとか、愛してるって言うのだって嫌!!私はもう明人さん以外誰も愛せない。愛したくもないの!!」
「悠里…」
「だから、私は誰とも付き合わないの。これが、私が出来る唯一の明人さんへの愛し方だから…」
「…分かった、悠里がそうしたいんならそうすればいい。」
「本当?」
「うん。でも、一言だけ言っとくけど、悠里だけを愛してくれる人が現れたら…そん時はもう一回考えるべきだよ。」
「うん…」
~回想終わり~
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