―――――ハッ!?



なんで、なんでだよ!?
そんなことしたら、ますますオレたちの時間が無くなるに決まってる。


オレの頭は訳がわからなくなっている。


『……なんでだよ!訳わかんねぇよ!!天音は、オレがいなくても平気ってことかよ..!』
つい、怒鳴ってしまった。
彼女に対して怒鳴った事なんて1度もないのに。

この時のオレは幼かったから、自分の事しか頭になかったんだ。



だから、小刻みに震えている彼女を見て見ぬ振りをしたんだ……。