ラスト

朝に電話すればいい…

その後は眠れなくなり朝まで起きた。

あれから、一週間。

彼から連絡はない。

いつもの様に正弥に電話をかけ終わり、明日の支度をしている時だった。
コンコンッ

誰かがドアをノックした。

『集金のおばさんかな』と思った。でもいつもはインターホンを鳴らすはずなのにと思いながら。

ドアを開けるとそこには彼がいた。

「夜遅くにごめん」

急な事だったので言葉が出ない…

「上がって」

その一言が精一杯…

ドアを閉めると彼は、私を抱き締めた。

正直…嬉しかった。