飛行機は長い間空中で飛んで、まさかの先生の頭に当たってしまった。
「いた」
「ゲッ……」
ヒカルの顔は罰が悪そうに青ざめていた。

そして教室中のほぼ全員が笑いをこらえている状態。
「何だこれは!?」
そう言って先生はゆっくりと飛行機を広げる。
「……矢沢ヒカル、8点!」
「うわぁぁ!」
先生は、ヒカルの点数を読み上げると''後で職員室へ来るように''と言って再び授業を再開させた。
ヒカルは春に''助けてくれよぉ''なんて言っていたけれど、アイツはお構いなしに聞き流していた。