ホワイト キャンバス

「はい!今年は莉子と春いってらっしゃーい」

咲がニヤニヤした顔で、春と私の背中を同時に叩いた。

「痛いよー!」
「……」
春は黙ったままでいかにも退屈そうな顔をしていた。
…そんなに私と行くのが嫌なの!?

「ほらほらっ!行きなさーい」

咲は、そう言って私たちを押し出した。
……絶対にからかわれてるよね。