ホワイト キャンバス

春はと言えば、特に気にして誤る訳でもなく徹っちゃんにコーヒーを頼んでいる。
…何て呑気な奴なの!

「まっ!今回は許してあげるわ」
何度も誤るヒカルに咲は淡々と言う。
「……本当に?」
「まぁ、莉子から良いことが聞けたからね」
突然咲がそう言って、私をちらりと見た。
……ギク
「…良いこと?」
そんなことを自慢げに言う咲にヒカルは不思議そうな顔をした。