「はいっ!この話はもう終わりっ!」
咲はパシッと手の平を叩いて、ニッコリ微笑んだ。
いつもの咲に戻った…。
「そう言えばさ、莉子は美術部で今年コンクールに出す作品決まったの?」
「…え、あぁ。まだ、かな」

昔から、絵を描く事が好きだった私は美術部に入っている。
「今年は、3年で最後なんだから頑張りなよ?」
「うん、分かってる」
今年は3年で引退になってしまうため、
提出するのは最後になってしまう。

だから、もう少しゆっくり考えてから描きたいと思った。