それでも愛してる2~Wheel of fortune

池田は足早にビルを駈け登る

このビルはまぁ飲み屋や風俗等の入った雑居ビルだ

屋上まで一気に走る

ドアをバーンと開けるとそこには、例のバーテンが居た

『な~しとん?』と池田は聞く

『ほっといてよ!』バーテンは言う

『ほっとかないょ~戻ってカクテル作ってょ』

『…そんな気分じゃない』とバーテンはそっぽを向く

『ん~じゃあここで飲もうか』と池田は缶のカクテルを出す

『…』

プシュ!ゴクゴク
『缶のでもまぁ飲める代物やで、飲む相手ぐらいしろよ』

『…』バーテンは無言でもう一つの缶カクテルを手にする