それでも愛してる2~Wheel of fortune

『勇二とやらを見掛けたのがこの短時間で3度か…普通の偶然で無い…まぁこれで君は間違い無く本当の事を言ってる証拠やな』

「…大丈夫…かな?」

『ん~どうやろ…』

いつも通り脳天気に大丈夫って言ってよ~

『既に念がこう働いてるって事は広野がこれから出会う女性で無く、既に会ってる女性か…』

範囲は狭まってるのだろうけど…残念ながらその範囲がわからない…

『後、その女性に君の事はバレない方がいい…』

「え?」

『向こうにとって念の対象がハッキリしたら、さらに念が強くなる…』

私はゾッとした

『きっと手に負えなくなる…』