「えっ?
あぁ…うん…。
先生…喉渇かない?
俺、何か入れてくるよ。
何が良い?
カフェ・モカで良かった?」
急にそう聞かれて、一瞬、返事に困ってしまった。
「えっ?
あぁ…うっ、うん。
……!!
あっ!ゴメン。
やっぱ、冷たいお茶にしてもらえる?」
そう言うと、優しく微笑んでくれた。
「了解!
冷たいお茶ね。」
そう言うと、そのままカップを2つ持ち上げて涼平くんは自分の部屋を出て行ってしまった。
そのようすを見て、私は理科のテスト範囲の問題集に目を通し、予想問題の作成の続きをしていた。
シーンと静まり返る、この部屋にまたあの嫌な音が響き始めた――…
