心の中は複雑だった





ザワザワと騒ぐ胸の中、これ以上、春馬さんに関わっちゃいけない――…





そう危険信号を発されてるような気がした





だけど、彼のことをもっと知りたいって思ってしまうのは何で何だろう?





人はこれを恋と呼ぶのなら――…





きっと私は来てはいけない所まできてしまってるのかも知れない





来てはいけない所まで――…






「雪先生?」





彼女の声に俯きかけていた顔をパッと上げた





「へっ?
あぁ・・・ボォーっとしちゃってた。ゴメン。
えっ・・・と、何だっけ?」





慌てて出した声は素っ頓狂な変な声だったと思う





有り得ないくらいに――…