どうしたのかな?
そう感じた私に遥ちゃんは何でもなかったような目で私たちに目を向けると――…
「なぁ~んてね!」
と冗談っぽく振る舞ってきた。
だけど、声は明るくても笑ってない顔を見ると胸が締め付けられるように痛くる。
莉子と遥ちゃんの間にいったい何があったのだろう?
そう思うも今日会ったばかりの彼女から追及することなんて出来なくて、ただその嘘を信じてあげることしか出来なかった。
『言葉をはぐらかされた』=『これ以上深く追及して欲しくない』と言う彼女なりのメッセージを受け入れると、何食わぬ顔をして接するのが一番良いのではないのかと思ってしまった。
気にならないかと聞かれれば、親友のことだし気になる。
だけど『深く関わっちゃいけないことなんだ』ってこの時、感じてしまったのは何でなんだろう?
