どうしてなんだろう?





あなたに近づくことはこの先、私に出来るのだろうか?





春馬さんとは、そこで別れて駅の改札口を後にした。










帰り道――…










私は携帯を開き、春馬さんの番号を見つめながら、春馬さんのことばかり考えていた。





私は、どうすれば良いの?





あなたを好きなままでいても良いの?





だけど見込みのない恋は辛くて苦しいだけ――…





あなたは大切な親友の好きな人だから………





ならこの先、私の未来はどうすれば良いの?





見込みはありますか?






だけど私には莉子を傷つけることなんて出来ない――…






莉子を苦しめることなんてしたくない。






親友を傷つけることだけはしたくない…





だけどあなたの隣にいたいなんて欲張りな考え方はいけないのかな?





どうして春馬さんは1人しかいないの?





春馬さんが2人いれば私はこんなにも悩まなかったのに…。





春馬さんが分身出来たらどれだけ、幸せなんだろう。





どうして春馬さんを好きになっちゃったのよ?





私が好きになったのが、あなたじゃなかったら良かったのに――…






気が付いたら引き返すことが出来ない所まできてしまっていた。